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美人

2001/07/09:久世紀弘







専門の授業も終わり、友達三人でゲーセンで遊んでいた時です。

彼女は現れました…

小柄な身体に似合わぬ眼鏡。

顔立ちも可愛らしい。

そんな女の子が音楽系のゲームをやっていたのです。

タンバリンらしきモノを「シャンシャンシャン」って鳴らし「シャンシャンシャン」と右に左に手を振る。

………

ああああぁぁぁぁぁ!!

何て… 何て魅力的なんだぁぁぁぁああ!!

僕にはとても正視出来ない〜!!

かはぁぁぁ〜!

とまぁそんな感じでジッと見つめてたりする…

ボケぇ〜(口半開き

!!

これじゃ僕ストーカーじゃん!!

しかし、まだ見ていたい…

そんな格闘を続け、遂に良心が勝った!!

ふっふっふ、僕は自他共に認める偽善者なのですよ。

さて、その後取った行動。

『お嬢さん僕とタイピング・オブ・ザ・デッドをやりませんか?』

なんて言える訳ないじゃ〜ん?(滅

仕方なく『フッ、僕はワープロ検定二級取れるほど速いのさ… 凄いのさ。』

って所をその女の子に見せつける為(?)に僕は台に座りました。

僕の指さばきを特と見るが良い〜!!

…チャリン…

『クックックッ。さぁ始めるかぁ… ゾンビ共めぇ僕の手さばきの餌食となれぇィ!』

と、心で叫ぶ。

が、世の中そんなに甘くないようです。

丁度ゲームが始まると同時に… その女の子は去ってしまいました。

┌(・。・)┘└(・。・)┐┌(・。・)┘└(・。・)┐┌(・。・)┘└(・。・)┐┌(・。・)┘

何も始める頃に去らなく立って…

ムキー!!

そしてその後待っていた結末…

「君速いねぇ。どうやったらそんなに速くなれるの?」

中年のオッサン出現。

『…あ… いや、練習したんですよ。え? どうやったら速くなるかって? …キーボードを見ないのが上手くなる秘訣でしょうか…』

………

ぼ、僕は断じてオッサンに技を伝授するためにここに居るのでは無〜い!!

叫びは虚しく心に染み入る…




ふぅ。

ゲームを終え友達と外へ出ます。

各々別々の用があるのでそこで解散。

僕はロッテリアに寄って何事もなく帰宅… する筈でした。

が、ここでまたアクシデントが!!

僕の目の前に近づく人影。

都会のど真ん中にいる訳ですから当然、密集しています。

そこで一際輝いて見えるモノ…

弱々しい身体。

白い服に清楚な印象を受けます。

眼は伏せていて何故か儚げ。

ボケぇ〜… ボェエ〜(顎抜けよだれ出そう

!!

誰か護ってやってよ!オイ!!

本気でそう思える女性でした。。

いや、本心ではそうは思ってなかったかも知れません。

『お嬢様、私めを召使いとして雇っては頂けませぬか?えぇ、損はさせませんとも!一生着いて行きまするぅ〜!!』

あ、思ってたかもしれない…