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ディズニーシー体験レポ

2004/01/13:久世紀弘






あぁ、従姉妹はもうすぐ高校生かぁ…

父上の研修として、僕と妹、そして従姉妹達へのクリスマスプレゼントとして、

こうった名目で催されることになったディズニーシー行き。

はたして、どう対応するべきか。

歳の離れた従姉妹に歳の近い従姉妹… 困ったなぁ。

ここは童心に戻って楽しみ尽くし、自分がまだ子供だよ!というのをアピールするべきか…

紀弘兄さんも楽しんでるわ! それなら安心、なお安心、でも貞操は安心出来ないわ。

つまりは従姉妹達に楽しんで貰わないと僕も何のために行くのかわからないのです。

童心―――

子供に戻れたらなぁ。

あ、もちろんこのままの精神状態を維持し僕が僕で在っての話で。

ついでに時代も戻してくれるとありがたい。

そしたら、そしたら…

あの娘とお医者さんごっこと称してあらん限りの―――

あぁぁ、駄目だ駄目だぁぁ!! 貴様は何を考えてる!!!?

そんなマセタ餓鬼なんか嫌だし「紀弘っておじさん臭〜ぃ」とか言われるのが落ちじゃないか。

しかもその台詞はあの娘に何度となく言われたことじゃないかッ!!_| ̄|○

繰り返すのは愚の骨頂だぁぁぁああにゃぁぁぁぁあん。

もっと真っ当な子供になるべきです、なれるなら。



こうして前夜、あの娘のことを考えながら悶々として自己嫌悪に陥っていました。

あ… いや、その… 別に。

僕のワンダフルライフを放出したとかセルフバーニングしたとか、そんなん違いますからね。

もっと純粋に「俺は馬鹿だ! 馬鹿だ!! 馬鹿野郎だぁぁぁぁ!!!」―――

あぁぁ、駄目だ駄目だぁぁ!! こんなことを考えてる場合じゃないんですよ!!

ディズニーシーでどれが面白いか調べなければ

寝る訳にいきません。



「紀弘くんっておじさん臭〜ぃ」

_| ̄|○

散々調べて寝不足の僕にかけられた親戚からの言葉がこれ。

そして始まるディズニーシー逝きツアー

年々、僕の言葉遣いや行動がおっさん臭くなってるそうです。

いやはや参った参った。

上から見守る形だと年上というのがモロに現れるようです。

昨日、子供宣言をしたばかりだというのに。

ここは一つ同軸上に接するよう努力しなければ!

父上の運転で目的地までは一直線。

時間として多少遅れたのは妹がなかなか起きなかったからです。

それでも8時には会場に着くことが出来ました。

12月、曇りのち雨、木曜日。

全く並ぶことなくチケットを購入し、中へ。

さすがに人はまばら。

それでも人気の乗り物には列が組まれてるあたり「死んでも鯛」といったところでしょう。

さすがの一言。



<<センター・オブ・ジ・アース>>

地図を持ちながらも何処へ行けばいいか分からない愚民共。

そういった愚かな連中は高い場所を目指すそうです。

このディズニーシーにはプロメテウス火山なる山があります。

どの場所にいても目立つ高さ、一度は行きたいと思うはずです。

登ってみて気付くのはアトラクションが幾つか連なってること。

一行は人気のありそうなセンター・オブ・ジ・アースへ乗ることにしたのでした。

内容はですね、えぇ… っと。

10分くらい並んだ甲斐はあったかな、というところです。

案外スピード感のあるコースター系なので苦手な人は降りた方が無難ですね。

逆にジェットコースター大好きっ子な僕は物足りなさを感じました。

万人向けのコースター、そんなところです。



<<シンドバッド・セブンヴォヤッジ>>

絶対に行きたかったミスティックリズムの開始時間まで時間がありました。

ネット上でも「微妙…」的評価がされてる中、特攻。

…撃沈。

シンドバットをそもそも僕は知らなかったので、いい機会ではあったんですけどね。

船でお人形さんを延々と見るというものでした。

カップルでは来ない方が無難でしょう。



<<エクスペディション・イート>>

ちょっと美味そうな筒を見つけました。

いや、何だろう…? って。

丁度シンドバットとミスティックリズムとの間にあったお店です。

筒はフランスパン、中はスモークソーセージ。

味は、ちょい美味ってところです。

値段も張らずお手頃ではありました。

…よくよく考えてみれば事前にネットで調べた「激美味いソーセージ屋」がそれでした。

ん〜スモークソーセージを普段から喰ってるので新鮮味はありませんでしたが、

食べたことのない人からすれば感動ものなのでしょうか。

独特の胃もたれがありますけど、ご賞味下さいな。



<<ミスティックリズム>>

事前評価は最高、これだけは行くと決めていた場所。

このアトラクションは乗り物ではありません。

ので、全員が揃わないと並ぶことすら出来ないので注意が必要です。

オペラ… に近いのかなぁ。

劇ですね。

最前列席中央で見ることを強くお勧めします。

僕は危うく顎が外れそうになりました。

鍛錬された劇は人を感動させます。

曲もかなりの出来。

けれど、曲の本質は劇中の効果音だったりします。



<<インディー・ジョーンズ・アドベンチャー>>

ガタガタゴトゴト…

タイヤなのか車輪なのか、どういった原理なのかを考えさせてくれます。

だって飛び跳ねるし。

意表をついた内容はなかなかの出来かと。

ただ、これに20分待つのはどうかと思いました(ぇ



<<フォートレス・エクスプロレーション>>

地図を見て宝探しでもするのかと思いきや…

どうもそうではない模様。

もしかしたら遊び方を間違えたのかも知れません。

まず、地図を配ってる女性から一枚貰って印のある場所へ進む―――

大砲の音を聞いたりしました。

ドーンドーン(ぉ



<<ストームライダー>>

SFコメディな感覚のアトラクション。

実際には飛行してないのに耐Gを若干ながら感じさせてくれます。

ちょっと目が回り、ちょっと、ちょっ… ちょっと待てぇぇぇ!!!

って気分にさせてくれました。

濃い化粧をしてる女性とは行かない方が無難でしょう。



<<ディズニーシー・エレクトリックレールウェイ>>

疲れてる時にどうぞ、って感じの電車。

ディズニーシーを半周してくれるのかな。

反対側に行きたい時に便利。



<<海底2万マイル>>

ごめん、逝かない方がいい…

僕には何が楽しいのか理解に苦しんだ品。



<<セイル・アウェイ>>

ミッキーやらドナルドやらが船に乗って登場。

というか、司会の兄さんが長い棒の上でゆらゆら揺れてるのが面白いです。

終わり際、黒子達がせっせと片付けをしてる様が目に焼き付きました。

人を楽しませるためには裏役が必要なんですよね。



<<アクアトピア>>

二人乗り? 三人乗り? なので、父上とペアを組みました。

そこは理系な二人。

グルグルと、突如進路変更、緊急停止。

このよく分からない仕組みを暴こうと乗り物の下を見ていました。

赤外線センサーか何かで反応させてるようです。

面白いかどうかは… もっと純粋な人連れてきて下さい(涙



<<オープンセサミ>>

カレーパンを売ってる出店です。

値段がかなり安く、結構美味しいです。

量としては物足りないところがありますけど、数喰えばいい話です。

3つくらい食べてもいいかな? そう思わせる味でした。



<<フランダーのフライングフィッシュコースター>>

やった記憶ないし…

とか書いてたら思い出しましたよ。

一瞬で終わるコースターアトラクションです。

ほんと、あっという間に。

ただ、スピード感覚は一番あるかも。

「おー ぉーーーー」ってくらい。



<<マーメイドラグーンシアター>>

アリエルが目の前で歌ってくれます(肉声かは置いといて

ひたすら人間になるかどうかを悩むってストーリーです。

映画とは違った一面も見える、かも。

見えたのはセバスチャンのナイスガイっぷりでしたけど。

あ、最前席は微妙に辞めといた方がいいかも知れません。

役者が通るので邪魔になってしまい、足を伸ばせないからです。



<<アンコール>>

この時の僕の状況と言えば、眠い… それに尽きました。

このアンコールは夜に催され、僕らが返る直前のものでした。

つまり、夜組と朝組とが入り乱れかなりの行列となっていたのです。

40分くらい待って、中に入れました。

劇なんですけど、ミスティックリズムが東洋ならアンコールは西洋ですね。

アメリカンな感じです。

2分ほど意識が飛びつつの鑑賞となりました。

なかなかだったと思いますよ。



―――とまぁ、旅行推奨サイトのような書き方で申し訳ありませんでした。

さすがに最初から最後までを繋げて書くのは面倒なのでご了承下さいな。

さて、書くことがなくなってしまいました。

実はディズニーシーのイメージでは、カップルが異常に高いレストランで夜景を眺めながら、

「君の心にかかった鍵を開けたい」のような臭い台詞を吐く場所かと思っていたんです(by mikiたん

いや、ホントに。

ところが実際に行ってみると理想と現実との差という奴でしょうか。

子供連れのパパさん、家族旅行での参戦、爺婆おっかなびっくり。

…バカップルが居ないのですよ!!

ガングロ的存在を見れなかったことで僕のフラストレーションは貯まる一方。

こんなにマッタリしてていいのかなぁといった感じです。

まぁ、平日だったからというのが一番の原因でしょうけれど。



って、肝心なことを書き忘れてましたよ。

そもそも父上の研修とは何なのか。

アレです、スタッフの教育制度を確認しに行ったのです。

歩いてるスタッフはディズニーランド程でないにしろ、劇を演じているところがありました。

客を楽しませるため、夢を壊さないため。

でもですよ?

誰も見てない、指揮し指導する者がいなければ人はだれるものですよね。

つまり、このディズニーシーでも例外なく監視役がいるはずなのです!

そう息巻いて監視役を探しました。

すると、なんと!!!

…園内に沢山いました。

黒服にサングラス、片耳イヤホン。

スミスッ!!

一つ謎を解いた、妙に得した気分になれます。